うつ病で休職してから転職はできる?体験者の話
皆さんこんにちは!
こころのありのままライフ管理人のこころ(@kokoro_living)です。
今回は、私が【休職状態から転職するまで】の経験を書いていきます。
今休職していて、復職するか転職するかで迷われている方、休職中で先が見えない方へのご参考になると嬉しいです。
うつ病で休職してから転職はできる?
こちらの表題ですが、結論から言いますと「できます」!
休職までしてしまって復職も転職も出来ないのではないか…と不安になっている方。
ちゃんと病気を良くして社会復帰できるまで回復すれば復職も転職も不可能なことではありません。
しっかりと病気を治癒することが必要です。
無理に焦って転職することはとても危険ですので、まずは回復することを優先してください。
うつ病から社会復帰するために必要なことをまとめた記事は以下になります、ぜひご参考ください。
復職と転職の違い
言葉は簡単ですが、休職してからの復職と転職の違いを簡単にまとめますと、
★復職…休職中の会社に戻って仕事復帰をします。
★転職…休職中の会社を退職して、別の会社に就職します。
ということになります。
多くの方は、復職の見込みがあるので休職に至った方だと思います。
しかし、休職中に、「やはり同じ仕事、会社で働くのは難しいかも」という考えが出てくる場合があります。
そうなると転職するという方向になるかと思います。
復職するか、転職するかは休職中に病気が良くなったらよく考える必要があります。
私の場合、【前職の仕事内容が合わなかった】と判断したため、転職の道を選択しました。
休職から転職するまで
休職から転職というと簡潔すぎてしまいますが、次のようなことを乗り越えなければなりません。
休職
↓
治療→回復
↓
(転職活動)
↓
退職
↓
(転職活動)
↓
内定
↓
転職
※(転職活動)の部分は人によりタイミングが違うと思いますので、()にしています。
これだけ見ても、休職して何カ月~何年と社会とのブランクがある場合大きな壁がいくつもあると感じられるかと思います。
復職するならば、そのまま、元の会社の職務に戻るので新しいことを覚えたり、人間関係を再構築することは少なく済みます。
休職→転職となるとそれなりに時間と労力がかかることを理解しておかなければ険しい道のりになってしまいます。
自分の体調
やりたい仕事
経済状況
などを総合して考え、ご自身にとってより良い社会復帰を目指して頂きたいです。
転職活動をするタイミングはいつ?
前述させていただいた、転職活動のタイミングですが、
休職中に活動することはありなのか?
という疑問が頭をよぎるかと思います。
賛否両論ありますが、私はしてもいいのではないかと考えます。
実際に休職中に転職活動をして、転職した経験があります。
なぜならば、経済的不安や退職してから期間が空く転職は不利になるかと考えたからです。
※傷病手当金は会社を退職しても、初回受給から最長1年6カ月受給できます。
まだ体調が不完全で、傷病手当金で生活が十分に出来るのであれば、最長期間受給しながら転職活動することもできます。
ただ、私は働けそうなくらい元気なのに働かないのはどうなのかと感じ、経済的にも厳しい状況であったために転職を決意しました。
勿論「私、転職します」と休職者が堂々と会社に伝えるのはモラルに反する行為です。
休職とは、会社が仕事復帰をしてもらうために設けている【復職前提】の期間です。
休職期間中に転職活動を行う場合は、なるべく会社に知られないように動いたほうが賢明です。
-!-万が一在籍中の会社に転職活動がバレてしまった場合はトラブルになり兼ねませんので注意が必要です。
また、転職先に病気や休職していることをクローズして転職活動を行うことも可能です。
特段こちらから情報提供しない限りは相手の会社も知ることはありません。
しかし、転職した先の会社で、休職していたことがバレる可能性はあります。
※こちらの理由は別途記事を作成します。
どちらにせよ、何も考えずやみくもに事を進めるとトラブルになってしまうかもしれませんので、慎重に行いたいですね。
転職活動でまず行うこと
基本的な行動としては、
★一般の就職支援サイトに登録する
★職業安定所(ハローワーク)に登録する
どちらかでもいいですし、どちらも登録しても大丈夫です。
※転職エージェントなどを利用する場合、急にスケジュールが詰まることが多いので、ご自身のペースを考えながらご利用ください。
就職を斡旋してくれる窓口ができたら、まずどんな仕事に就きたいとかどんな会社に転職したいなどのヒアリングを受けることになると思います。
それから、応募書類の作成や面接対策に入っていく流れです。
うつ病をオープンにして働きたい場合、例えば障がい者雇用枠で応募することも可能です。
障がい者雇用専門のサイトやハローワークの窓口がありますのでチェックしてみてください。
自分の体調と相談して、一歩ずつ焦らずに
転職しても病気になる前の無理な状態を作ると【再発】の可能性が高まってしまいます。
まずは体調を第一に考え、【今の自分】で出来ることを探すことがいいと思います。
そして無理なく社会復帰することが望ましいです。
いかがでしたでしょうか。
休職してからの転職活動は可能ですが、在籍中にするのか、退職後行うのかはじっくり考えてみてください。
また、これは私の経験に基づいた内容も記述していますので、別の手段があれば追記したいと思います。
ご自身の選択により、人生をより豊かにする生活を送れることを願っています。
休職に入ったら何をする?-うつ病の休職中の過ごし方
皆さんこんにちは!
こころのありのままライフ管理人のこころです♪
今回は、【休職中の過ごし方】について管理人の経験を元にお話ししていきます。
※うつ病などの精神的体調不良により休職する方向けの記事です。
休職に入ったら何をする?
休職に入るまでの段取りをご紹介した記事が↓です。
休職したいけど、どうすればいいのか分からないという方はぜひご覧ください。
そして今回は、無事休職まで漕ぎつけた後の過ごし方をアドバイスも交えて書いていこうと思います。
休職に入ったらやるべきこと
「やるべきこと」から少し心を遠ざける
休職に入ったら、やるべきことは正直ありません。
仕事を休んでいるのですから、何かを「やらなきゃ」と思う気持ちは手放してください。
(一人暮らしの方は、家事も一旦ストップして心が落ち着くまで様子をみましょう。)
このお休みは【心身を癒す時間】です。
「何かに追い詰められるような感覚」はうつ病の方にはよく出る症状でもあります。
どうしてもこの強迫観念から逃れられない場合は、担当医に相談してみてください。
そのような気持ちを軽くしてくれる手立てを一緒に考えてくれるはずです。
傷病手当金の申請
やるべきことは極力頭から遠ざける。
とは言っても、休んでいる間は無給になりますので、お金に困らないようにする制度があります。
こちらの手当は、会社で加入している健康保険組合から【給与の2/3】程度を受給できるものです。
同じ病気の場合、最長1年6カ月受給することができます。
詳しい内容は、次回以降記事にしようと思います。
この制度については、会社から説明してくれるところもあれば、ご自身で尋ねてみないと教えてくれない会社もあるようです。
会社員で休職できる環境(会社で休職が認められた場合)であれば、おおむね受給資格はクリアしていると考えていいのではないかと思われます。
※しかし、「待期期間」などの条件がありますので会社とよく連携を取り、手続きを行いましょう。
【傷病手当金申請書】に毎月担当医から必要事項を記入してもらい、会社から健保へ提出します。
これが承認されれば、会社の給与指定口座に手当金が振り込まれます。
私の場合、初月の申請で医師の記入漏れがあり、健保⇔病院のやり取りが増え最初の受給まで2,3カ月かかりました(;^_^A
ですので最初の2,3カ月は問題なく過ごせる程度の貯蓄は確保しておきたいところです。
会社の心配は不要
・あの仕事大丈夫だったかな…
・上司に迷惑をかけてしまったな…
・休んでいることで会社で変な噂が流れていないかな…
この心配、すごーくよく分かります。
私自身、休職して暫くはこういった不安や心配事がなくなりませんでした。
いい意味で受け取って頂きたいのですが、
あなたが居なくても仕事は回ります。
あなたが居なくても会社はあまり困りません。
きつい言葉のように聞こえるかもしれませんね(>_<)
しかし、あなたが居なくなって仕事が回らなければ、会社は潰れてしまいますよね。
それはあなたにとっても、とても困ることだと思います。
会社は1人が欠けても仕事を回せるようにしなければなりません。
もちろん、フリーランスでお仕事されているような個人事業主の場合は体一つの勝負ですからそうはいきませんが、会社という組織に所属していて特殊な立場でない限りは仕事は回ります。
ですので、過度な心配は要りません。
逆で考えてみましょう。
もし、あなたが体調を壊してまで働き続けていたら。
自分自身どんどん疲弊していき、最後は倒れてしまいます。
そして、家族や恋人が心配し、悲しみます。
あなただったら、
・休むことにより、自分も周囲も安心させる
・自分が居なくても回る場所で無理して働き続ける
どちらを天秤にかけますか?
答えはすぐに出なくても、元々お分かりなのではないでしょうか。
仕事には代わりがいても、
プレイべートにあなたの代わりはいません。
このように思えたら、心がスッと楽になるのではないでしょうか。
休職中の過ごし方
やる気がでないときは
通院などの決まった曜日に出かけること以外、基本フリーな時間が仕事をしている時より多くなります。
うつ病のことを私は
【強制やる気退去病】
と名付けました(-_-)/笑
そのくらい、やる気や興味がなくなってしまいます。
休職して、最初のうちは何もやる気がでない方が多いと思います。
でも、それを治していく期間ですから、やる気がでないときは無理に何もやらなくていいのです。
「ああ、こんなことも出来ない自分不甲斐ない」
そんなこと思わなくて大丈夫です。
病気があなたを動けなくしているのです。
出来なかったら、病気のせいにしてください。
ご自身のせいにはしないでください。
今まで、休みなく走り続けてきた脳と体を労わってあげましょう。
やる気が少しでてきたら
安静にしていると段々と気持ちが休まってきて、やる気が回復する時が出てきます。
少しやる気が出てきたな、と感じたら気分の赴くままにやりたいことをやりましょう。
不安や焦りの気持ちを忘れさせてくれるものだと尚いいです。
管理人は、こんなものをして気を紛らわせました↓
手先の細かいことをやると意識を集中させるので、余計なことを考えずに済みました。
どうしても頭に嫌なことが浮かんでくるときにおすすめです!
生活リズムを整える
うつ病の場合、朝起きれずに昼頃まで寝てしまい、夜寝付けないという生活リズムが狂うこともしばしば。
そんな時は無理のない程度に、少しずつ朝起きる時間を早めてリズムを元に戻す訓練をしてみてください。
日中は散歩に行き、太陽光を浴びると【セロトニン】が多く分泌され気持ちが晴れやかになります。
運動は新陳代謝を上げ、ホルモンのバランスも整えてくれます。急な激しい運動は避け、まずは軽いストレッチから初めてみてください!
体の調子が整うと心も後に続いて元気になります。
自分自身の状態を受け入れる
うつ病には急性期→休息期→回復期のように治療段階があります。
個人差はありますが、適切な生活環境・治療環境が整っていれば絶対に回復していきます。
病気になってしまったことを受け入れるのに、時間はかかりますが、そんな自分も自分自身だと受け入れることが治療の第一歩です。
私はかれこれ、病気を付き合って2年弱になります。
前の会社で休職は9カ月しましたが、何もしていないことが【暇】と感じてきたら回復しているサインです!
やる気がないのに暇というのは矛盾していて激しく疲れますが、それをじっと乗り越えれば必ず良くなる日が訪れますよ(^^)
休職するために必要なこと-休職前の準備
皆さんこんにちは!
こころのありのままライフ管理人のこころです♪
今回は私が新卒から3年間就業した会社にて【うつ病で9カ月間の休職】をした経験に基づいて、これから休職したい・するという方のために休職前の準備についてお話ししていきます。
休職したいと思ったときにすること
休職を決めた理由
私は新卒3年目の夏に【うつ病】と診断されました。
その時の様子は以下の記事に書きましたので、興味のある方はぜひ見てみてください。
うつ病と診断されても、そのまま投薬やカウンセリングなどで治療を受けながら働かれている方は沢山いらっしゃいます。
私がなぜ、休職に至ったのかといいますと、
もう休まなきゃいけない体なんだ…
と実感したからです。
うつ病の症状がピークに達した時は、朝起きれなくなることは勿論のこと、【パニック障害】を併発してしまい電車などの閉鎖空間でパニックになったり、死にたいと思ってもいないのに駅のホームで電車に吸い寄せられるような現象が体に起こりました。
※症状には個人差があります。
「自分は病気なんかじゃない」「自分はまだやれる」などという過信が更に症状を重くしていきました。
結果的にこの病気に殺されると【 死 】を意識したのです。
日常生活でさえも限界を感じ、ひとまず「会社を休む」という選択をしました。
どうやって休職するの?
休職といっても、「私は明日から休職します!」と宣言しただけで済むものではありません。
普通の企業(相当なブラック企業でない限り)は、上司に休職の意向を知らせるとそれに必要な段取りを教えてくれると思います。
まずは、上司や管轄の上長にご自身の現状をありのままに話してみてください。
その状態を加味して会社が今後のあなたへの対応を決めます。
!ここで注意点!ーーーーー
休職をするためには会社の就業規則によって違いがありますので、ご自身で確認するか上司に相談しましょう。
一般的に休職をするためには、数カ月~1年以上の勤務実績が必要です。
私の会社の場合、就業実績が1年以上10年未満で半年間の休職が認められました。
勤務実績が短い場合や正社員ではない場合などは休職扱いにならない可能性もありますのでご注意ください。
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会社から「休職しましょう」との返答がありましたら、その後のスケジュールが決まってきます。
私に関しては、すでにうつ病の状態が重かったために会社も事態を重く受け止めたようで「明日から休んでください」と言われました。
職場によっては、仕事後任の方への引継ぎが必要であったり、その他会社の規定により無理のない範囲で休職開始日まで勤務される方もいらっしゃるかと思います。
(しかし、上司に相談している時点で【無理】している場合は遠慮なく「もう通勤できません」と言いましょう!)
休職するのに必要なもの
休職するにあたって会社から提出を要求されるものがあります。
会社によってもやり方が違いますので、こちらは会社側によく確認してください。
一般的に必要なものを記載しておきます。
医師の診断書
かかっている病院に「休職するための診断書を書いてください」といえば書いてもらえます。
診断書にもお金がかかります。
相場は大体3000~5000円くらいが多いです。
傷病手当金に関する書類
【傷病手当】に関する詳しいことはブログに更新していきますが、
「休職中は無給になるので社員の生活困窮を防ぐため」に会社から案内される手当です。
医師の証明があれば、あなたの給与額の2/3程度を【加入中の健康保険組合】から毎月給付される制度です。
※前にご相談を受けたときに「会社から傷病手当について案内がなかった」という方がいらっしゃったので、こちらも企業ごとに手当の受け止め方が違うことをご承知ください。
案内がない場合は、ご自身で会社に確認してみましょう。
またこちらの制度は健康保険組合によって加入条件などの規定がありますので、ご自身の会社で加入している健康保険組合に問い合わせるか会社でそれについて詳しい人に尋ねましょう。
そして、休職期間へ…
会社へ必要な書類を提出し、休職の認定が降りたら休職期間に入ります。
この期間は、あなたの【心身を休ませ、回復したら会社に復職するための期間】となります。
この期間は、ただ回復することを目的に過ごしてみてください。
私の場合、休職してしばらくは「会社に悪いことをしている」と自責の念に駆られてしっかりと休むことができませんでした。
上司は優しい方で「会社や仕事のことは忘れて、とにかくゆっくり休んでほしい」と言ってくれました。
でも、その優しい言葉さえも心が疲弊しきっている私には苦しかったです。
この苦しさは当分続きましたが、次第に現実を受け入れて心が軽くなっていきました。
休職に入り、過ごし方が分からない方は↓の記事を読んでみてください!
このような流れで休職開始まで過ごしました。
企業によって対応が違ってきて、すんなりと休職に漕ぎつけなかったりする場合もあるかもしれません。
状況によっては焦って【転職】した方がいいのではないか、と考える方もいらっしゃるかと思います。
しかし、休職したいということは「日々の業務がままならない状態」ということですから、まずは心身の休息をとること、回復に努めることを第一に考えることが大切です。